<回路図>

回路図(PDF)


<製作>

キットが届きましたら部品を確認してください。

(注意:写真には3.3Vレギュレータが写っていません)

部品 備考
専用プリント基板 1 LPC2214FBD144 実装済み
リセットIC 1 MCP130T-315
3.3V 1A レギュレータ 1 IRU1206-33
1.8V 150mA レギュレータ 1 LP3984IMF-1.8
クリスタル 1 14.7456MHz
タンタルコンデンサ 10uF 16V 3 極性あり
チップダイオード(shot. 500mA) 1 MA2ZD1800L 極性あり
チップ抵抗 0Ω 2 000
チップ抵抗 1KΩ 1 102
チップ抵抗 470Ω 1 471
チップ抵抗10KΩ 2 103
チップコンデンサ 0.1uF 16  
チップコンデンサ 39pF 2  
チップLED(赤 or 緑) 1 極性あり(緑がカソード)
EZ-USB用26ピンヘッダ 1  
糸はんだ 1  

MINI EZ-USB用の26ピンヘッダ以外はキットに含まれていません。
(理由は特定の用途で使用される部品をキットから省くことでローコストを実現するためです)
別途ピンヘッダやピンフレームをご用意ください。(40ピン2個、26ピン1個、20ピン1個 秋月電子にて購入可能)


20-30W程度の先端の細い半田ごて、ピンセット、ルーペ(虫眼鏡)、はんだを用意してください。
チップ部品のはんだ付けは、片側のランドにはんだを盛っておき、半田ごてではんだを溶かしながら、ピンセットでチップ部品を固定します。
ピンセットでチップ部品を飛ばしたりしないように注意してください。


1) 基板の裏面からはんだ付けを行います


指定の無い部品は全て0.1uFチップコンデンサです。

写真左下の「0Ω or ダイオード or 無し」(R2)は、MINI EZ-USBのUSBバスパワー(VBUS +5V)をどのような形で接続するかを決定します。
EZ-ARM7の使用形態に合わせて取り付けてください。
(使用形態が明確でない場合はとりあえず、ダイオードを付けておいてください。)

R2 メリット デメリット 用途
0Ω USBバスパワー動可能USBの5Vを電圧低下無しに取り込める 外部電源(CN1-37,38)がPCのVBUSと直結されるため、5V以外を供給してはいけない バスパワー動作で5V電源を必要とするデバイスを使用する場合
ダイオード
(ショットキー)
USBバスパワー動作可能
外部電源(CN1-37,38)に5V以上を接続してもPC側に流れ込まない
外部電源を接続しない場合には、バスパワーの5Vから約0.4V低下する バスパワー動作で5V電源を必要なデバイスを使用しない場合
無し 外部電源(CN1-37,38)とMINI EZ-USBの電源は分離される 外部電源(CN1-37,38)を接続しないとEZ-ARM7は動作しない。
(バスパワー動作不可)
必ず外部電源を使用して動作させる場合

ダイオードには極性があります、下の写真の向きに取り付けます。


2) 次に表面



表面はクリスタル、LED、MINI EZ-USB用26ピンヘッダを取り付けます。

チップLEDは極性がありますご注意ください。下の写真のように下がカソード(緑)になります。


3) テスターの導通チェックモードなどを使用して、各電源間がショートしていないか確認します。

GND CN1-39,40
+5V
(外部電源)
CN1-37,38
+3.3V CN1-35,36
+1.8V CN1-34




<動作確認>

動作確認するためには実際にプログラムをLPC2214に書き込んで実行してみましょう。
プログラムを書き込むためにはMINI EZ-USBを使用します。
MINI EZ-USBはAN2131SCとAN2135SCのチップを使用した2つのタイプがあります。
どちらのタイプでも通常は書き込むことが出来ますが、AN2131SCのタイプがお勧めです。
(理由は別のページで説明します。)

MINI EZ-USBのデバイスドライバがPCにインストールされている必要があります。
(デバイスドライバのインストールはMINI EZ-USBのページを参照してください。)

MINI EZ-USBをEZ-ARM7に取り付けます。
(取り付ける向きに注意! EZ-ARM7とMINI EZ-USBの基板に印刷されているA1の位置を合わせること)
MINI EZ-USBを正しく取り付けたら、PCとUSBケーブルで接続します。
EZ-ARM7にMINI EZ-USBから電源が供給されない場合(R2に何も付けてない場合)は、外部電源を接続してください。
(GND: CN1-39,40  4V〜12V : CN1-37,38)

まず書き込むためのテストプログラム(led_hex.zip)をダウンロードしてください。
圧縮されているので解凍します。
そしてMINI EZ-USB用のフラッシュ書き込みツール(jtag_flash.exe)をダウンロードして、先ほど解凍したled.hexと同じディレクトリーにコピーします。

コマンドプロンプト(DOS窓)を開いて、解凍したディレクトリに移動します。

「jtag_flash led.hex」を実行します。



このような感じで、LPC2214にled.hexが書き込まれ、CPUがリスタートします。

今回書き込んだプログラムは、まずクリスタルの周波数(14.7456MHz)でCPUが動作して、10回程度LEDを点滅させます。
その後に、PLLを設定して14.7456MHz * 4 = 58.9824MHzでCPUを動作させます。LEDの点滅は高速になります。